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余裕を持った都市計画を


営業部 石黒修司

 札幌市内で昔から人気のある地域として、円山・宮の森等があげられるという話を以前させていただきました。そして、円山地区で某デベロッパーの新築の分譲マンションの建設において住民の反対運動があったという話もさせていただきました。その運動から発展して、札幌市全体の都市計画に関わる問題になりました。来年3月より都心部などの一部区域を除いて建物の高さ制限がされる都市計画が施行される事になったのです。

 最近、当社のある中島公園近辺でも新築の高層マンションが建設されていますが、来年、3月より前記の都市計画が施行されるので、高層マンションの上階の部屋は逆に価値が上がるのではないかとも思います。

 以前も書きましたが、都市の景観と都市の発展とのバランスというのは、非常に難しい問題だと思います。あまり制約しすぎて都市の発展が妨げられるのも困りますが、ある程度の制約がないと無秩序な開発が行われてしまうのも事実です。

 札幌は、冬季オリンピックが開催される前に開発が一気に進み、現在の原型ができあがりました。その時よりちょうど30年以上経過して、中心部における再開発も進んでいます。

 これからは、少子化の影響もあり、急激な人口の増加は考えづらくなっています。これからは、もっと余裕を持った都市計画が必要なのかもしれません。札幌がいろいろな意味で、もっと豊かな都市になるためにも、これからマンションを建築する際には、法的に問題がないという事だけではなく、周囲との景観との調和や地域住民とのコミュニケーションが大事になってくると思います。