部屋探し体験談

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札幌賃貸マンション部屋探し体験記

北海道大学大学院生  N.A.

私は札幌で1年間、浪人生活を送った後、北大に合格した。浪人中は寮生活をしていたが、この寮生活は今でも思い出したくないくらいな最悪ものだった。左隣の人の部屋には、うるさい連中が毎日のように集まってきてたまり場と化し、右隣の人は音楽をガンガンかける人で、上の人は部屋の中で、陸上競技のモモあげトレーニングをするという非常識な三部屋に囲まれ、耳栓が手放せない生活であった。寮長に言っても「そのくらい我慢せい!」という怠慢な主張の繰り返しだった。そんなわけで、「合格したら1日でも早くこの寮を出てやる!」というテンションで、北大前期入学入学試験を受けた。

 

 そして合格発表の3月7日。9時に教養前で発表ということで、8時40分には到着していた。試験のできはあまり良くなく、非常に不安だったが、僕の番号はあった。「合格した」という喜びと「あのヒドイ寮から脱出できる」という喜びを爆発させつつ、18条駅近くの不動産屋に直行した。不動産屋についたのが9時10分頃。おそらく前期合格者の中で、発表後誰よりも速く不動産屋に駆けつけたのは私だろう。

 

 不動産屋で、札幌生活当時5年目の兄と合流し、不動産屋の車で早速部屋探しに向かった。条件は工学部から1.5キロメートル以内で、家賃4万前後だった。



 最初はバストイレ別を希望したが、4万円ではちょっと無理かもと説明され、ユニットバスに妥協した。5、6件回ったが、注意して見ていたのは、きちんとした駐輪場があるか、ガスコンロは2口あるか、キッチンは狭くないか(料理好きなので)、通学時間はどのくらいかという点である。ついでに、寮生活での嫌な経験があるだけに、隣の人がうるさくないかという点も気になったが、こればかりは住んでみないとわからない点であった。結局、最後の2件に絞り、迷っていたが、兄の「学校に近い方がいいよ。」の一言で、今のアパートに決まった。8畳のワンルームマンションタイプでやや狭く、天井も低いが、背の低い僕にとってはたいした問題ではなかった。



 ついでに家賃が、管理費込みで38500円という安さだった。さっさと手続きを済ませ、合格発表から5日後の3月12日に入居と言うスピード転居を行った。辛い1年間から解放された瞬間だった。

 

 実際に住んでみると、隣の人はたまに音楽や騒ぎ声などで、うるさくなるが、我慢できる範囲内だったので、割と快適と言っていいものだった。

 

 最後に、今お部屋探しをしている人へ。最近、北大生のゴミ出しマナーが悪化しているため、ゴミの日のゴミステーション前は、カラスによってゴミの海になることがある。特に夏は生ゴミ臭が立ちこめることがあるので、ゴミステーションの真ん前は避けた方がいいかもしれない。