教えて!!Mr.アパマン

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「人手不足」(7/12)


遠藤

 先日発表された道内の路線価は、平均で前年より0.6%下落しているものの、下落率は前年より1.7ポイント縮小し、下落率が5年連続で小さくなったとのことです。札幌や旭川では上昇地点が増え回復傾向となっており、リゾート地ニセコの地価も好転しています。
 しかし地方の多くは人口減少を背景に下落が止まらず、道内全体では二極化が進んでいるとの見解でした。

 また、道内の景気判断は消費税に伴う駆け込み需要の反動や、多くの業種で人手不足が深刻化しているということで、日銀の短観は2期連続で悪化という結果になっています。

 たしかに、私の周囲でも「人材の確保が難しい」ということを聞くようになりました。求人募集をかけても思うように応募がなく、採用しても待遇の良い方へ流れてしまうとのこと。

 特に新人の教育係を務めることができそうな経験者が圧倒的に少ないので、新規事業への参入や、新企画立ち上げからオープンといった場面では、機能できる人材を確保することが困難なのが現実です。

 実際、スタッフを道外の事業所から一時的に補充してやりくりしている状況がほとんどのようで、当社の定期賃貸借契約でも法人がまとめて数件借りるケースが多くあります。

 北海道は地代家賃や人件費が安いので、新規参入や事業拡大を計画する企業が多いけれど、スキルや経験のある人材はより待遇のよい地域へ移ってしまうという悲しい現象がおきているようです。

 今後ますます人材が不足すると、企業の成長や存続にもかかわってしまいますので、有効求人倍率が高い水準となっているときこそ企業側も態勢を整えなければならないと感じました。