マンション投資の鉄人

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第十六の鉄人

実録不動産競売の鉄人(4)

札幌市 不動産業 Y.Y.様

不動産は縁もの

不動産は縁物だと言われます。
運良く自分の欲しかった物件に出合うこともあれば、いくら待ってもなかなか気に入った物件がでてこない場合もあります。

良い物件と出会うには普段からの心構えも大切です。
不動産競売に参加する場合、私は次の点に気をつけます。
物件調査を済ませ、入札価格が決まると入札書の日付けは必ず、大安か友引に合わせます。裁判所へ入札に行く時は赤口と仏滅は避けてできるだけ良い日取りを選びます。誰がどのように大安、友引を決めているかは分かりませんが入札は気持ちよくしたいものです。

入札価格

一番大切な入札価格を決める時は非常に迷います。最初に書いた価格を訂正したり、他の人に君だったらいくらで入札するとか聞いたりするのは日常茶飯事で、裁判所に行ってから価格を書き直したりしたこともあります。
不動産競売をはじめて18年になりますが今でも迷いに迷います。

何年も前の話しになりますが、競売の開札日に札幌地裁の競売の神様と言われるN氏の隣に座った時のことです。N社長も私と同じように不動産競売情報を手に執行官が読み上げる入札者や入札価格を記入していたので恐る恐る横目でチラッと見るとN社長の書いている字が読めないんです。
気持ちが相当高ぶっていて手を震わせて記入して勢い良すぎて字が乱れている感じです。顔を見ると硬直しているようでした。

いつもは最前列に座っているN社長の様子はうかがえないのですが、やはり競売をやっている時は誰しも緊張・興奮して入札する時は相当悩むんだなと思いました。

私も自分が入札した物件を落札した時は、心臓の鼓動が激しくなり、執行官が読み上げる声がしばらく聞こえなくなります。
このように競売は誰でも精神的に追い詰められるので、気持ちを平成に保つことが大切です。

入札価格と数字

入札は数字の組み合わせです。
まず、自分のラッキーナンバーが何かを知る必要があります。
数字には力のある数字と力のない数字があり、パワーのある数字そして数字と数字の相性があります。自分のラッキーナンバーをどこに入れるか考え数字同士の相性を見極めなければなりません。
単に価格の上下だけでなく数字の力関係を理解しなければ数多く不動産競売で落札することは難しいでしょう。


     次回は東京地裁、霞ヶ関へ・・・・・