マンション投資の鉄人

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第九の鉄人

あやしいのは不動産投資か、あなたの将来か?:リタイヤ後の資金は大丈夫? part2

神奈川県厚木市在住 S.M.(不動産コンサルタント)

この資産分布はもう一点非常に重要な将来の危機をあらわしています、何かと言いますと半分の世帯の金融資産が1000万円以下という事実です。年金や健康保険に破綻の兆しが見えている現在、多くの世帯にとって中流生活というのが実はローンの上の華やかな生活、つまり砂上の楼閣であることがわかります。現在ローンが払えることは何も将来を保証しておりません。これはこの世帯は定年後も食べるために働き続けなければいけない可能性が高いということを示しております。現在の豊かな老人を見て何とかなると思うのは非常に危険です、年金など高齢少子化で将来生活できるぎりぎりまで下がってくる可能性が高いでしょう、そうなると定年後は若い日の浪費を悔やむ毎日になってしまうのではないでしょうか。皆さんは使おうと思えばいくらでも使える能力があるという意味で資産の無い世帯よりも危ない面があります、十分気を付けて頂きたいと思います。とにかく元本に手をつけてはいけません、鶏を殺してしまったら、もう卵は手に入らなくなってしまうのです。

では、お金の使い方はどうあるべきなのでしょうか?以下はクライアントの方に私が紹介しているアイデアですが、まず投資・消費を含め優先順位づけを行い、収入と支出のバランスを見ながら個々の支出を決定することです。これをやることで何がMUSTで何がWANTか見えてきます。例えば、公的年金が期待できない現在、個人的な定年後の収入のしくみ無くして安泰は無いでしょう、そうであるとすると定年後の収入の仕組み。というのが1番になるでしょう。どう順位付けするかは十人十色でしょうが2.子供の教育。3.家の建替え。4.新車。5.リゾートマンション…というふうになるのではないでしょうか。ここで優先付けを誤ると例えば子供達は幼稚園から大学までプライベートに行かしたのは良いが、定年後の夫婦の生活費があやしくなってしまったということになりかねません。逆に全ての仕組みを作ってしまえば、資金面で将来に不安を感じる必要が無くなりますし、現在使えるお金が明らかになり計画的に消費が楽しめ生活をエンジョイできるはずです。

話を元に戻しましょう、皆さんは世帯別の資産分布で何を思われたでしょうか。各人その置かれた立場によって色々思うところは異なると思います、でも明らかなことはこの線上のどこに位置しているかというのは、バーチャルゲームではなくリアルゲームであり、好むか好まないかにかかわらず既に始まっているということです、このゲームは資本主義社会に生きる限り各人が部外者でいることはできないのです。こう言っている現在も誰かが取り、誰かが取られているのです。能力主義というのは実は多くの人にとって過酷ものなのです。取る方になるか、取られる方になるかカーブを上るか下がるかあなたの知恵と勇気にかかっているのです。不動産投資なんてあやしげで…なんて言っているとあなたの将来があやしげになってしまうかもしれないのです。