マンション投資の鉄人

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第九の鉄人

パーフォーマンス インデックスは運用資産額と運用利益率。 :楽天フリマ落札300件記念。

神奈川県厚木市在住 S.M.(不動産コンサルタント)

先日、会社の若い連中が20代後半で家を建てる同僚がいて、すごい(能力が有る。)という話をしていました。全く物事の評価指標がなっていません。私から見れば同じすごいでもすごいノーブレインとしか言いようがありません。

家を買う事がまだ資産形成だと思っているからそう思えるのであって、もし同僚が生活費を削ってフェラーリを買ったとしたらどう思うでしょうか。愛すべきエンスージアストと思う事はあってもすごい能力が有るとは思わないでしょう。消費など後先考えなければ何でも買えます。私など買う気になればエンツイオだろうがマクラーレンSLRだろうがわけはありません。ただ、後先を考えて買わないそれだけの事です。


では、こういう誤った認識は何が原因なのでしょうか。そう、題目に有るように評価指標が明確化されていない為にある出来事や結果に対する評価がパトス的な感動と混同されてしまう為です。

では、個人の財力の評価は何ですれば良いのでしょう。私は個人の財力の評価は運用資産額と運用利益率の両者で十分だと考えています。運用資産額はその人の財力の大きさを示しますし、運用利益率は運用能力を示します。例えば1億円の運用資産で5%で運用益を上げている人とか、1千万円の運用資産で10%の運用益を上げている人とかだいたいその人の財力がわかるのではないでしょうか。皆さんは、この二点で目標を設定し進捗を管理して行く事です。(ただ、自己運用資産が増えてきたら借入れと自己分は分けた方が良いでしょう。)

そういう事で、自宅を買ったという事実は資産形成の能力の評価には出てきません。まあ、あえて指標を作るとすれば戦略思考の甘さとかそんなものになるのでしょうか。

ということで、皆さん、物事を計画する時は進捗度・達成度評価の評価指標を誤ってはいけません。
 
数年前、競落した不動産を暴力団に貸していて新聞沙汰になった関西の公務員の方がおられましたが、その内容を見るとリゾート物件を多く落札されていました。そもそも問題は運用益の出ないものを落札した結果の資金繰りの行き詰まりと推察されます。価格がピークの1/10だと思うとパトス的にはバーゲンハンターの私も血が騒ぎます。しかし、このケースを評価指標で冷静に評価すればすぐわかるように、おそらく運用利益率がマイナスです。こういうアクションはしてはいけない事はすぐにわかります。

人間、所有の快感は強敵です。リゾートマンションは共益費と固定資産税で軽く年50万円はかかります。4つも5つも持つとそれはまた重い荷物となってしまいます。私自身この過ちは犯してしまったので身にしみています。皆さんにはこの愚は繰返してほしくないと思います。

そういえば、スカイコートが読売新聞に広告を出していました。こういう変化は好きですね。皆さんはこれをどう読まれますか。日経の広告では反応が出なくなったので幅広い顧客への告知を狙ったのでしょうか、単なる広告宣伝の見直しでしょうか。皆さん、こういう変化に気付いたら裏を読む癖をつけましょう。以前も言いましたがタイムトンネルのジグゾーパズルを埋めて行けば自然と未来は見えて来るものです。

昨日メンタルヘルスの講演会に参加しました。内容は言い古された事ばかりで目新しいものはなかったのですが、隣に座った閑職の人が私にはストレスが無いと言っていたので馬鹿が居直るんじゃあないよと思ったのです。

正直、私でもうつになります。自己運用資産が億有ってなんでと思うでしょう、でも事実です。おそらく加齢とはそういうものなのです。財力は釈迦の悩みの生・老・病・死の生の部分を軽くするだけに過ぎません。人間年をとると私のような破天荒な人間でさえウエットになります、厭なものです。

知人の吉永さんという定年後和尚さんになられた方が、人間毎朝目が醒めたら今日も生かしてもらっていると感謝する事だと言われていましたが私もそう思います。実は、この話は私の哲学的ライフワーク:人間ブラフマンホロン説と整合性が取れているのでなかなか気に入っているのです。

生きる目的は何か、質問が間違っているから答えが無いのです。何をする為に生かされているのかそう考えるとしなければいけない事がわかります。