マンション投資の鉄人

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第二十五の鉄人

私のマンション投資の15年(1) - 札幌とアパマンプラザ

鳥取県在住 T.T.

 初めて「冬の札幌」を訪れたときのことを今でも覚えています。1997年の1月のことです。「冬の北海道」といえば厳冬のイメージがあり本州の人が行くなら少しばかり構えるのではないでしょうか。札幌での投資を決めた私は冬の札幌現地を見ておかないとという思いで初めて北の大地に乗り込みました。

 大げさなようですが、実際にそういう気持ちでした。勝手に映画南極物語的な猛吹雪の雪原の広がりを想像し、かなりの厚着、その為に買った防寒着で行きましたが実際はそれほど寒くなく街を歩いていて汗ばんだのを覚えています。大きな街でした。当時私は名古屋在住でしたが、ほぼ同規模に、むしろ街中は札幌の方が都会的に感じました。

 当時札幌の人口は178万人。本年(2011年)4月 1,915,542人です。北海道各地の都市では札幌への転出超過が続き若い世代を中心に北海道中の人が札幌に集まり、現在も増加中です。中には住民票を移していない人も多く、実際の人口はこれを大幅に上回るということです。(ちなみに昔の北海道の人口は 函館⇒小樽⇒札幌の順で、函館で15万人程度だったということです。びっくりです!僅か90年ほど前の話です。)

 そんな大都市札幌の生活環境ですが、どうしても冬がフォーカスされます。札幌を紹介する投資本では「札幌は雪が多いため歩くことが困難」購入対象マンションは「JRではなく地下鉄利用」でしかも「駅徒歩5分以内。それ以外は避けるべき。」と紹介されていました。

 たしかに冬の札幌初日、ビル街で地面から吹き上げるような粉雪は強烈でした。足元の方から舞い上がり、横から激しく身体を打ち付けるような雪はとても軽く体に付きません。私は傘をさしながら「傘意味ないな」と立ち尽くしていました。見ると傘をさしている人などおらず道行く人はみなフード付きのジャンパーでした。舗道はツルツルで注意して歩いていたにもかかわらず三越の前で激しく転倒し(完璧な転倒でした)周りの通行人が二人かけよってきてくれて「大丈夫ですか」と声をかけ手をかしてくれたのです。「人が親切な街だな」と思ったのを想い出します。

 ただロードヒーティングのせいか街の中心部にそれほど雪はなく積雪そのもは少ないという印象でした。「雪まつり」の前で大通りは雪像造りが急ピッチで行われていました。街全体が昼も夜も活気に溢れていて投資の場として非常に魅力を感じたのを覚えています。

 私がアパマンプラザを知ったのは投資本の一つで紹介されていたからです。「札幌で投資するならアパマンプラザが安心」と。この本の著者はご自身でもアパマンプラザで購入され北区を中心に何戸か所有されているようでした。本州で札幌といえば「マネー」という雑誌に当時はN地建の新築アパート一棟物が頻繁に広告ででていましたが、アパマンプラザは見かけず、ホテルのタウンページで調べて行きました。

 当時アパマンプラザは地下鉄東西線、西18丁目駅すぐのところにありました。来店目的を伝える際にどう表現していいか分からず、「家賃が入ってくるマンションがほしいのです。」と言うと「投資用のマンションですね!」とさらりと言われ「そうです。それです。」と答えたのを覚えています。安心感を持ちました。

 営業の方に3つの物件を案内してもらいました。利回りで言えば6%~9%くらいが主流でした。すぐに1件申し込みをし、OKをもらいました。物件の印象はとにかく「広い!安い!」で、即決でした。

 良いものが買えたという嬉しさで、その夜初めて入った「串鳥」というお店で一人で祝杯を上げました。焼き鳥とお酒(千歳鶴)がどれだけ美味しかったか。。。(串鳥は札幌中心に展開するチェーン店で、最近東京の吉祥寺にも出店しています)

 「雪」「人情」「活気」「大満足」 ⇒ 「札幌っていいな!最高だな!」 が初めて「冬の札幌」を訪れた時の記憶です。


1920年国勢調査上位

1位函館区144,749人 (全国9位)港湾都市・本州と接続
2位小樽区108,113人 (全国13位)経済の中心地・北のウォール街
3位札幌区102,580人 (全国15位)行政の中心地
4位旭川区61,319人 (全国36位)陸軍駐屯地の街
5位室蘭区56,082人 (全国39位)鉄鋼の街・港湾都市
6位夕張町51,064人 (全国42位)炭鉱の街
7位釧路区39,392人 (全国57位)炭鉱と漁業の街・港町
8位沼貝村(美唄市)32,321人炭鉱の街
9位野付牛町(北見市)30,152人農業と交通の要衝
10位網走町27,899人オホーツクの港町